イカうどん帳

ライトなオタクがライトにつらつら書きます

【雑記】多田くんは恋をしない ED曲『ラブソング』

金曜日有給だったおかげで金土日と3連休だったので

撮り溜めていた番組を一掃してました(ついでにブログ開始)。

 

その中でSONGSのサンボマスター回があったんですが、意外な発見が。

 

会えなくなった人への気持ちを綴った『ラブソング』

 

番組後半に披露した『ラブソング』が、前クールにやってた

アニメ『多田くんは恋をしない』のED曲の原曲だったんですね。

 

あの曲がカバー曲だったとは思っていなかったので意外でした。

しかも原曲のリリースは2009年ということで、製作陣の思いがあって

採用された曲なんでしょう。サビ部分の歌詞がこちら。

あいたくて あいたくて どんな君でも

願いごとがもし一つかなうならば

いますぐに いますぐに 抱きしめたいんだよ

ずっと君のそばにだけいたかったんだ

心の中は涙の雨のメロディー

君と過ごした日々は 忘れるなんてできないんだよ

最初普通に聞いてた分には特に深い思い入れはなかったんですが

11話の「特には何も」で「なるほど…!良い!」ってなりました。 

 

上手すぎる『ラブソング』の流しどころ 


11話のざっくりとした流れとしてはこんな感じです。

 

【前回のお話】

10話でテレサとデートをして自分の気持ちに気付いたものの、

テレサに伝える寸前で躊躇ってしまった主人公の多田光良。

翌日にはテレサは突然故郷のラルセンブルクに帰国してしまっていた。

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【引きずりまくりの光良】

・間違えて注文と違うサンドイッチを出す

テレサの口癖が移ってる「かたじっ…!すいません…」

日課の戦慄のニャンコビッグを撮らない

・伊集院の「最近写真撮ってないよなあ?」に対して「ああ、そうだっけ」

・伊集院に対して「もう会わない人間の話をしても仕方ないだろう」

・老夫婦の会話にハッとする

「今までずーっと、一緒にいられて良かった。」

「そう伝えたことがなかったから

 生きているうちにきちんと伝えたくてねえ。」

・いないとわかっていてもテレサと行ったスカイツリーにまた来てしまう

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【復活までの演出】

まず何が良いってBパート始まってからずっとBGMがないんですよ。

(途中のスカイツリーも飽くまで展望台で流れてるBGM…のはず)

 

セリフと環境音だけで淡々と進んでいく中、部室の片付けをしているとき

誰かのSDカードを見付けて中身を確認する光良達。

 

中身はテレサの撮った写真で、懐かしんでいたところ動画ファイルを発見。

それを再生してみると…

「これ、どうするんですか?」

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明るいテレサの声が!物語序盤の鬼ごっこでの場面です。

そしてハッとした瞬間に流れるのが『ラブソング』なんですね。 

 

しかも、いつもとイントロのアレンジが違うぞ…?と思ってたら

歌ってるのはまさかの光良(CV:中村悠一)!

 

この回単発で流してもここまで感動はしなかったと思います。

今までED曲として、テレサの曲として視聴者に聴かせておいて

終盤の大事なシーンで主人公の光良が歌ってる曲として流す…!

 

Bパートが始まってからずっと無音だったこともあって効果絶大、

本当に上手い演出でした。泣けます。

こうして光良は自分の気持ちに改めて気付いたのでした。

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もう後悔はしない

 

それと、『ラブソング』は関係ないですがその後の場面で光良が伊集院に

独白するシーンもお気に入りです。

「今頃気付いても…バカだよな、俺。」

「俺はずっと腹を立てていたんだ…テレサが突然いなくなったのは何故なんだ…なんで、何も言わずに…。」

「俺っていっつもそうだ…大切に思ってる人が突然いなくなる。」

「だけど、いくら考えても仕方がない、答えはもう聞けない、だから…。」

「心の中から全部締め出したんだ。けどそれは俺の勝手な思いで、いつまでもテレサが側にいるってなんで思ってたんだろう。バカだよな…。」 

 そして極め付けはこの一言。

「もう一回でいいから、テレサに会いたい。会って、伝えたい言葉があるんだ。」

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これってつまりOPの『オトモダチフィルム』で言ってることですよね。

ねえ君に 君にひとつ伝えときたいんだ

もう止まらない 隠しきれない 想いがここにあんだよ

ベイベー 思い出というフィルムの中へ

君が解けてしまう前に 届けたい言葉があんだよ 

OPもEDもちゃんとストーリーの根幹の部分とリンクしてるっていうのが

素晴らしいです(EDはカバー曲ですが)。

※カバー版の『ラブソング』もオーイシマサヨシさん編曲です、さすが! 

 

この後光良が回想したテレサのセリフもいいですね。

「素直に気持ちを伝えられなかったと多田くんが後悔しているのなら、これからはきちんと伝えるようにする、それでいいんじゃないですか。」

「一度後悔したことは、二度と繰り返さないようにする。多田くんが私に言ってくれた言葉です。」

 

ここから12話・13話も良い感じで進むわけですが、

そこまで書くとものすごい文量になるので今回は割愛。 

 

まとめ

 

サンボマスター本家の『ラブソング』も熱くてエモい

・『多田くんは恋をしない』は名作、特に終盤

・音楽(楽曲、BGM)による演出の力は絶大

 

動画編集とかもやったことあるので音楽のパワーが偉大なのは

よくわかっていましたが、より実感ができる作品でした。

 

OP曲『オトモダチフィルム』

 作詞・作曲・編曲:大石昌良

 歌:オーイシマサヨシ

ED曲『ラブソング』

 作詞・作曲:山口隆サンボマスター

 編曲:大石昌良・岸田勇気

 歌:テレサ ワーグナー(CV:石見舞菜香

 

おわり